健康的な頭皮環境とは
健康的な頭皮環境とは
薄毛や抜け毛の原因になる「頭皮環境」の状態について、ご自分の頭皮は一体どんな状態なのかを知る簡単な方法があります。これは、白髪にも影響するのでやってみてください。
チェック1◇指の腹で頭皮を軽くこすってみてください。
①サラッとしていて指に何も付かない ⇒ 健康です。
②指に白っぽい細かいフケが付く ⇒ 乾燥気味です。
③皮脂が指について脂っぽくなる ⇒ ヘアケア剤の残留などで肌バランスが乱れ皮脂が過剰に分泌。
チェック2◇両手の指で頭の両サイドを押さえ、ゆっくり上下に動かしてみてください。
①全体に柔らかく、上下によく動く ⇒ 健康です。柔らかい頭皮は毛根まで栄養分が補給されています。
②全体に硬くつっぱり感がある ⇒ 血液循環が悪くなり、毛根への栄養が不足しています。
チェック3◇頭皮の色を見てみましょう。
①青白くて透明感がある ⇒ 健康です。
②ピンク~赤みがある ⇒ 何らかのトラブルが起こっています。
いかがでしたか? 簡単にセルフチェックが出来る方法です。より詳しくチェックしたい方はサロンではマイクロスコープを用いて細かくチェックさせて頂きます。そして、健康な頭皮環境を整える事は大切なのですが、日々の習慣がとても重要です。
健康な頭皮環境についてご説明します。
■毛穴について
人間の体には、天然保湿成分といって体に必要な水分を保持するために必要な成分があります。それと、皮脂と細胞間脂質により肌の保湿が保たれています。しかし、何らかの原因で皮脂の分泌量が多くなったり、古い角質や皮脂の固まりが紫外線などにあたり酸化した状態で取り残され、毛穴を塞いでしまっている事があります。
左)毛穴が塞がっている状態。 右)毛穴が綺麗な状態。
また、ヘアケア商品の中で髪をツルツルに見せたり、手触りをよくするシリコン等の化学物質を多量に使用された製品などは基本的に髪や頭皮・毛穴に付着させているので、どんどん空気酸化を起こし髪や頭皮の水分を奪うことに繋がっているのです。たとえ、手触りが良くなったところで、髪自体を弱らせたり、毛穴を塞いで新しい髪の発毛の妨げになったりしています。活性酸素の発生を促している事に繋がるので、髪を育てたい。頭皮環境を整えたい方は、ぜひ成分を確認してなるべくシンプルなノンシリコンなどの製品を選ばれる事をお勧めします。
■皮脂について
皮脂は、肌の保湿をするために必要な物なのですが、過剰な皮脂や皮脂がそのまま頭皮にいつまでも残り毛穴を塞ぐようではいけません。そしてほとんどの方は知らないのですが、皮脂は普段のシャンプーでは落ちないのです。クレンジングを使用することをお勧めします。クレンジング後にシャンプーです。お顔で言うと、メイク落とし→洗顔 と同じです。下の写真は40代男性ですが、透明のクレンジングをつけた後、滴る水滴を集めるとこのように白く濁った液体が出ました。もちろん毎日シャンプーはされているのですが、この白い液体の正体は「皮脂」です。
必要な皮脂を取り除くのではなく、日々の生活でいつの間にか毛穴を塞ぎ、酸化させていた皮脂の固まりを取り除く事がまず育毛をするにあたり最初の一歩です。これが出来ていないと、いくら育毛剤を頭皮に振りかけても門前払いの状態なのです。そして、そのままにしていると皮膚は呼吸が出来ず、毛根や毛髪はどんどん弱っていきます。そして臭いの原因にもなるので、エチケット面でも取り入れる事をお勧めします。
■頭皮の柔らかさについて
先程のチェックで頭皮の柔らかさチェックがありました。柔らかい頭皮は毛根まで栄養分が補給されています。しかし、頭皮は実は非常に硬くなりやすい場所です。 目の疲れ・肩こり・首コリ・食いしばり・・・などで、日頃の生活やストレス等ですぐにこわばります。血流が悪くなるのです。同時に血流低下で髪が作られるのに必要な栄養が毛母細胞に届かなくなると、水分の含まれた太くしっかりとした髪は生えづらくなります。また、なぜ頭皮は硬くなりやすいのかというと、頭皮は膜で覆われていて筋肉がありません。筋肉が無いという事は、手を使用しないと動かないという事です。また、帽子を被って隠れる部分を「帽状腱膜」といいますが、その部分は毛細血管で覆われていて太い血管はありません。なので、首まわりや耳の下の耳下腺など、太い血管やリンパがある部分から血液を送り届けなければなりません。薄毛や抜け毛の症状はほとんどこの帽状腱膜のエリアに症状が出ているのがこの理由です。それを防ぐには、セルフマッサージが大切になります。頭皮を動かす事で血流をよくするのですが、なかなか今までやってこなかった方は習慣にするのが難しいと思います。なので、当サロンでは、シャンプーの仕方を擦るのではなくマッサージしていただくようご指導しています。また、首回りや耳下腺。デコルテなどのセルフマッサージにより効果的に巡りを良くして、頭皮に血液を送る習慣をお伝えしています。